ネットを利用することでやらなくてよくなったこと

はっきり言うと、マスメディアのニュースサイトは、そんなに頻繁に見なくても良くなりましたね。

 

えっ!?じゃあお前何を使って時事を把握するんだ?と思われる方もおられるかもしれませんが、基本的には情報発信主体のオフィシャルサイト等を訪問することで、だいたいの情報は手に入ってしまいます。

 

たとえば、手始めに天気予報。いろいろな天気予報サイトがネットで検索すると引っかかりますが、気象庁のサイトを見てみれば、その日の天気予報、天気図、衛星画像、降水確率、週間予報、台風情報、地震情報、火山情報など、ほとんどの気象及び災害情報が手に入ってしまいます。

 

でも、それくらいだろ?と言われる方もおられるかもしれませんが、いやいや、そればかりではないのです。例えば、首相の動静を知りたいと思ったら、首相官邸のホームページを直接確認してみるということも一つの手段です。だいたい首相や官房長官、政府閣議関連の情報は、このオフィシャルを見ていれば充分な気がします。この他に、国会や各政党、関連する省庁のオフィシャルを見ていれば政治関連のマスメディアのニュースはほとんど見なくてもいいでしょう。先の森友問題なども、財務省のホームページで事件の原因になった文書を直接確認する事が可能です。

 

このように、自分の気になっている情報の主体が運営しているオフィシャルのホームページを確認し、それを一つずつブックマークしていくと、自分の関心分野に関する質の高い一次情報が手軽に毎日手に入るようになります。何か自分の関心のある分野の論点に関する検索ワードの後に「.go.jp」あるいは「.lg.jp」を付け加えてand条件で検索するというのも有効です。

 

慣れてきたら国内ばかりではなく、国外の情報もドメインを変えて、同じように検索してみると良いと思います。例えば隣国である、ロシア、韓国、北朝鮮、中国、そして同盟関係のある米国などの大使館や官公庁、準公式のホームページを調べてみましょう。普段ニュースでは知る事ができない、その国の政府関連機関などが発表する一次情報を確認する事ができます。特に国内メディアで叩かれている国の情報にアクセスしてみると、いろいろな発見があるはずです。

 

そして、そういった情報を集めていくと、マスメディアが流すニュースの中に、その事実があったのか、なかったのかを確認する事ができないような記事がたくさんある事に気づきます。そういうニュースはほとんど見なくて良い記事だと思って間違いありません。全く見ないというのが不安だというのなら、プライオリティを下げて見出しだけ眺めるだけにしておくというのでも良いと思います。

 

そういうことを着実にやっていくと、マスメディアが流すストレスフルな情報が原因のイライラが減って良いのではないかと思います。最近では、韓国が自衛隊の哨戒機にレーダーを照射したことがニュースになって騒がしいですが、安倍政権は定期的に特定の官公庁に対してストレステストみたいなことをやるので、その一貫という見方もできなくはありません。この様子だと防衛省は首相の意向に反対できなかった様子。国の安全保障の要である役所がサラリーマン体質では、武官の命を容易に危険にさらす事にもつながりかねません。無論、この場合は、韓国の当局側と調整した上で発表してそうですが...

 

ただ、オフィシャルばかりに頼りすぎると、情報の発信主体に都合の良い情報しか入手できなかったり、政府の言いなりになったりしないか?という疑問が湧き上がるのが当然です。それは、確かにその通りです。

 

そんなときには、ネットをうまく活用すればいいのです。では、どのような方法が考えられるでしょうか?まずは、SNSで発信主体の発表内容を広く拡散することです。次に、先のSNSに加えて、自身のブログやホームページで発表内容の批評を行うことです。その際には、その発表のどの点に問題があるのか?またどのような反証ができるのかを具体的に記載することです。そして、これは最後の手段ですが、発信主体に直接問い合わせてしまうというのも良いでしょう。意外にも、そういった場合のプレス担当者の対応は結構丁寧なことが多いはずです。これらの行動は、フェイクニュース対策にも繋がります。

 

国民一人一人がこのような対応をしていけば、政府もおかしなことはできなくなります。今はマスメディアの権力監視機能が崩壊してしまっている状態なので、その点のバランスが完全に崩れてしまっていますが、このようなことを一つ一つ私達がやっていけば、次第にそれも元に戻っていくことでしょう。

 

色々書きましたが、ではマスメディアはもういらないのでしょうか?今後、どうなるかはわかりませんが、今のところは、上述の事項を偏りなく行える人は無くてもいいと思います。しかし、忙しい生活をしている人などは、そうも言ってはいられないでしょう。そういう人は、自分の関心の偏りを補正する目的で、メディア各社が報道している内容の論点がどのようなものなのかを確認することをお勧めします。一部の優秀な記者の記事や、社説、コラムなどはまだ魅力的なものもなくはないので、私自身はそういうところまでマスメディア不要論を主張する気はありません。マスメディアからしか入手できない情報もまだまだ依然としてあることを踏まえれば、彼等の役割はまだ残っているのです。ですが、段々とその重要性は低下しているということは確かです。個人的には、そこまでして世の中の事なんて知りたい人なんているのかよ...というのが正直な感想です。

 

ここで大事なことは、他人の言いなりになって、何も考えずに、言われるがままに、短絡的な行動をするのではなく、少しでもいいので、調べたことを元に、最終的には、自分で、判断して、行動をすることです。それは民主主義国家に住む上では当然のことです。そして、誰かがおかしなことを始めたら、それに同調するのではなく、おかしいと指摘しましょう。それで自分の集団内部での立場が悪くなるのであれば、その集団からは離れても、今はネット時代なので、いくらでもやりようはあります。他人を不幸に陥れなくても自分の幸せを追求することが可能なのです。そうなるためにも、まずは正確な情報を入手する方法を実践してみてください。